OpenOffice.orgは4日(米国時間)、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org 2.3.0」のリリース候補第1版(RC1、build OOG680_m3)を公開した。同プロジェクトのWebサイトでは、WindowsとSolaris(SPARC / x86)、Linux x86に対応した英語版のバイナリパッケージが提供されている。

今回のリリースでは、OpenOffice.orgを構成する各コンポーネントの機能が見直された。ワープロツールの「Writer」では作表機能が改良され、行 / 列の結合が容易になり複雑な表を作成しやすくなったほか、「スタイルと書式」フィルタの設定が保存可能になった。プレゼンテーションツールの「Impress」も強化、表計算ツールのCalcを使わずグラフを挿入できる機能が追加された。

スプレッドシートの「Calc」では、日本語に関連した機能が改良されている。全角の英数カナを半角に変換するASC関数、半角の英数カナを全角に変換するJIS関数が追加され、住所など全角 / 半角が混在するデータの表記を統一しやすくなった。グラフ作成ツール「Chart」も機能アップ、ウィザードの開始と同時にグラフが表示され結果を確認できるリアルタイムプレビューに対応したほか、ウィザードのユーザインターフェイスも一新され操作性が向上した。

OpenOffice.org 2.3.0は、各種言語に対応したリリース候補版を8月末に公開、9月中旬に正式版をリリースする計画で進められてきたが、若干の遅れが予想される。