世界的なシェアを誇る携帯電話向けのOS「Symbian OS」を提供する英Symbianは、同社にとって世界で4番目の規模となるという研究開発センターを新たに北京に設立すると発表した。また、一連の提携プランも発表された。なお、Symbianの中国法人は今年1月6日に設立したばかり。
市場分析会社であるCanalysの予測によると、2012年までに多機能携帯電話端末の市場規模は10億個を超えるという。また、Gartnerの統計では、昨年全世界で販売された多機能携帯電話端末は7,290万個に達し、その成長は前年比50%増となった。そのうち、Symbian OSを搭載したものは70%にも上る。
北京研究開発センターの設立式に際し、SymbianのCEOであるNigel Clifford氏は「世界市場における指導的地位を維持する上で中国は極めて重要」との認識を示している。Canalysが発表した中国における多機能携帯電話端末の出荷量の統計によると、Symbian OSを搭載した多機能携帯電話端末は、今年第2四半期だけでも全体の12%を占めている。