これからIT業界でキャリアを築いていこうと考える人々にとって、業務内容とともに気になるものの1つが給料の話だ。しかもそれが、自身の選んだ職種によって大きく変化するとなればなおさらだ。情報サイトの米eWeekが「Top IT Starting Salaries」というタイトルで発表した全米IT求人情報をまとめたデータによれば、最も初任給が高い職種と低い職種とでは3万7000ドル(約430万円)もの差があったという。IT業界でキャリアを築くにあたって重要な第一歩、あなたはどのようなキャリアアップ計画を立てる!?

今回の集計は、ITプロフェッショナル向けの求人情報サービスを手がける米Dice.comの求人データをまとめたもの。eWeekが並べた10の職種のうち、トップのDB管理者と最も低かったWebデザイナーの間での初任給の差は、3万7000ドルにも上る。全体としては、DB管理者のような高いスキルやノウハウを要求される技術者や、プロジェクトマネージャのような業務経験を要求される管理職ほど初任給が高い傾向にあることがわかる。一方で裾野の広いWeb系の開発者や一般的なプログラマの水準は、これら好待遇職種に比べるとやや低めだ。

スタート地点が満足できる水準でなかったとしても、求められるニーズを先読みし、業務経験を積んでいくことで段階的なステップアップが可能であることも、今回のデータは物語っている。求人ニーズは需要と供給の関係で成り立っており、求められるプロフェッショナルであればプロフェッショナルであるほど高い待遇が期待できる。

2007 Starting IT Salaries(出典: Dice.com, eWeek)

職種 初任給(単位はドル)
DB管理者 84,750
プロジェクトマネージャ 80,750
システムアナリスト 72,750
システム監査 69,250
ビジネスシステムアナリスト 61,250
Eコマースアナリスト 61,250
開発/プログラムアナリスト 55,250
Web開発者 54,750
品質保証(QA)アナリスト 52,250
Webデザイナー 47,000