米Texas Instrumentsの日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、車載オーディオ機器向けのD級アンプ「TAS5414」「TAS5424」の量産出荷を開始した。スピーカチャネル数は4。「TAS5414」はシングルエンド入力、「TAS5424」は差動入力に対応している。

本製品の電源電圧範囲は8~22V、動作温度範囲は-40~105℃である。最大出力電力(4Ω負荷時)は45W、負荷インピーダンスの最小値は2Ω。1kHz時のTHD+N(全高調波歪み+ノイズ)は0.04%。そのほか、チャネルあたり静止電流は20mA、シャットダウン電流ISDは2μA、PSRRは70dBである。なお、ヘッドフォンチャネルは備えていない。

変調方式にはデジタルPWM(パルス幅変調)方式を用いている。これにより、従来のリニアアンプと比較して消費電力を約10分の1に抑えられるという。また本製品は、米国の自動車向け電子部品の評議会であるAutomotive Electronics Council(AEC)の電子部品のストレス試験と認定手続きを規定したAEC-Q100グレード2の認証を取得している。

パッケージはTAS5414が36ピンのPSOP3、TAS5424が44ピンのPSOP3。1,000個購入時の1個あたりの参考価格は9.75ドル。