NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズは28日、災害発生時などの連絡が取りにくい場合に、家族や親戚、知人などの安否情報を音声などで確認できるサービス「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」の体験利用を実施すると発表した。運用期間は8月30日午前9時~9月5日午後5時。
「災害用伝言ダイヤル(171)」は、災害発生時の被災地への電話が殺到してかかりにくい状態になった時、被災地の自宅電話番号などをキーに安否確認のボイスメールを保存することができるサービス。体験利用時の伝言録音時間は30秒、保存期間は6時間だが、実際の災害時は48時間まで保存できる。
また「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」は、災害発生時にインターネットを活用して音声やテキストなどを用いて被災地内外の家族や親戚、知人などと安否確認ができるツール。体験利用期間の伝言は1伝言あたり全角100文字以内、保存期間は6時間。また、wab形式の音声ファイル(1Mバイト以下)、JPG形式の静止画ファイル(同)、WMV/AVI形式の動画ファイル(10Mバイト未満)などを添付することもできる。
利用にあたっての留意点としては、家族や親戚、知人間で「キーとする固定番号」を予め決めておくこと。また、自分の無事を伝えることに慣れることが災害時のスムーズな対処法としてあげられている。
7月に起きた新潟県中越沖地震の際には、双方高い利用率を記録し、同社では今後、災害時の安否確認をスムーズに行うための連絡ツールとして定着させたい考えだ。