中国の大手移動通信会社である中国聯通(China Unicom)はこのほど、SK Telecomが保有する10億ドル相当の同社転換社債全額を株式に転換したと発表した。これによりSK Telecomは、中国聯通の全発行株式の6%強を保有することになった。
中国聯通は今月20日、SK Telecomが保有する総金額10億ドル相当の転換社債を、1株8.63香港ドルで中国聯通の株式に転換。この結果、中国聯通はSK Telecomに合計約9億株を発行することとなった。聯通は同社の株式総数のうち、76.49%を自社保有していたが、今回の発行により自社株保有率は71.43%に下がり、SK Telecomが6.61%、一般投資家が21.96%を保有することになった。
今回の措置は、中国聯通とSK Telecomが、昨年6月20日に締結した経済協力の枠組み協定で確認しあった内容に基づくものである。同協定では、2006年6月にSK Telecomが中国聯通の発行した10億ドルの転 換社債を購入、1年後に中国聯通の株式に転換すると規定されていた。
今回の株式転換を受け、中国聯通董事長の常小兵氏は、「今回の株式転換は中国聯通の資本構成をより合理的にしただけでなく、SK Telecomとの戦略的な提携関係を確認し合うことができた意味でも意義深い。今後のSK Telecomとの業務協力の進展に期待している」と語った。