NECエレクトロニクスの100%子会社であるNECエレクトロニクス中国は27日、四川省成都市に支店を新設し、技術支援をはじめとする営業活動を開始した。
同社は、半導体の開発、生産および販売を行っていた首鋼日電電子有限公司の開発/販売部門と、半導体の開発会社であった北京NEC集成電路設計有限公司を2005年5月に統合した企業。成都支店は、2005年に設置された上海、深センに次ぐ3番目の支店であり、同支店の設置により、NECエレクトロニクスの販売拠点は北京本社とNECエレクトロニクス香港を含めた計5拠点となる。
成都支店は、同社の西部および西南部地域の拠点と定め、ケーブルテレビ放送受信用セットトップボックス(STB)など、デジタルAV向けの開発活動を中心とした事業を展開する。成都市のある四川省は、中国の大手家電製造企業グループの長虹集団の関連会社でSTBを製造する、四川長虹網絡科技有限責任公司をはじめ、中国有数のエレクトロニクス企業が多数立地する、人口1,000万人以上を有する省都であり、電子電機産業分野での急成長が期待されている。
同支店では、当初は技術者を含む5名程度で活動を開始し、事業規模に合わせ順次増員が図られる予定だ。