プロフィールドは24日、Adobe InDesign CS3に対応したXML自動組版プラグイン「ProDIX 5.0」と非定型自動組版プラグイン「ProAPP 2.0」を発売する。

ProAPPは、同社のProDIXの自動組版技術をベースに角川書店と共同開発したもの。現在角川書店の雑誌『東京ウォーカー』『横浜ウォーカー』をはじめとする全国のウォーカー誌の非定形レイアウトページの制作に導入されており、作業効率のアップや修正代の減少による大幅なコスト削減が可能になったという。

ProAPP 2.0

ProDIX 5.0

今回発売される「ProAPP 2.0」は、非定型レイアウトに対応したInDesign用自動組版プラグインで「ProAPP 2.0テキストプロセッサ」と「ProAPP 2.0画像プロセッサ」の2種類の製品からなる。「テキストプロセッサ」は、デザイナーがInDesignで作成した先割りレイアウト上のテキストフレームに対して通し番号を自動的に付け、文字数の自動計算を行うと同時に、入稿テキストをInDesign上で定義されたスタイリングセットへ自動変換する機能を持つ。これにより今まで、大見出しや本文、キャプションなどのスタイル設定や手作業でのコピーアンドペーストに費やしていた手間が大幅に削減できるという。また、今回のバージョンで新たにExcelファイルの表の取り込みにも対応した。

「画像プロセッサ」は、InDesignで作成された先割りレイアウト上の画像フレームに対し、通し番号の自動付与と画像の自動流し込みを行う。またPhotoshop CS3と連携し、解像度などで入稿データとしての条件を満たしていない画像を検出し、自動補正を行う機能を持つ。価格はテキストプロセッサが7万9,800円、画像プロセッサが9万8,700円。対応OSはWindows XP/Vista、Mac OS X 10.4.8 となる。

ProDIXはXMLに対応したInDesign用自動組版プラグインで、今回「ProDIX 5.0」、「ProDIX 5.0 DB」、「ProDIX 5.0 LITE」、「ProDIX 5.0 Server」が発売される。

「ProDIX 5.0」は、InDesign CS3でのテンプレート作成、XML自動マッピング、XMLからの自動組版、XMLエクスポートに対応する。今回、新たに表とセルのスタイルの設定、表組み自動変換機能の強化がなされた。「ProDIX DB 5.0」は「ProDIX 5.0」が持つすべての機能に加え、NeoCore XMS、Oracle などのデータベースと連携する機能を持つ。また、「ProDIX 5.0 LITE」はラインナップの中では最も安価な簡易機能版だ。

「ProDIX Server 5.0」はAdobe InDesign CS3 Serverを活用したXML自動組版ソリューションを構築するためのサーバサイドプラグイン。外部プログラムやWebブラウザなどのインタフェースから組版実行命令を行うことができる。

価格は「ProDIX 5.0」が126万円、「ProDIX 5.0 DB」が146万7,900円、「ProDIX 5.0 LITE」が29万4000円、「ProDIX 5.0 Server」が250万9,500円。クライアント版の価格は14万4,900円から。対応OSはWindows XP/Vista、Mac OS X 10.4.8 となる。