マイクロソフト 代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏

マイクロソフトは8月21日、Tech・Ed会場で開催された記者説明会で"2008 Launch Wave"を2008年4月15日に行なうことを明らかにした。2008 Launch Waveは"Microsoft Windows Server 2008""Microsoft SQL Server 2008""Microsoft Visual Studio 2008"の3製品の発表イベントとして開催されるもの。同日から"the Microsoft Conference(MSC2008)"も開催される予定。

なお、Launch Waveはあくまでもイベントであり、実際のソフトウェアのリリース日とは一致しない可能性がある。現時点で、Windows Server 2008およびVisualStudio 2008は2007年中にボリューム・ライセンス向けの提供が開始される計画になっているが、SQL Server 2008はLaunch Wave当日のリリースとなる可能性もあるようだ。

登壇した同社の代表執行役 社長のダレン・ヒューストン氏は、日本への取り組み強化策として推進中の"Plan-J"が3年目を迎えたことに言及し、Windows Server 2008、SQL Server 2008、Visual Studio 2008の日本市場への投入こそが「まさにPlan-Jだ」とし、久しぶりのソフトウェア・スタックの刷新に強い意気込みを見せた。

マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員 本部長の五十嵐光喜氏

また、同社が取り組む「デジタル・ワークスタイル」「デジタル・ライフスタイル」というIT利用の2つの局面に関して、「日本はライフスタイルの分野では世界をリードする市場だが、ワークスタイルでは欧米に比べて遅れている」との認識を示し、欧米で実践されている最先端の「デジタル・ワークスタイル」を日本市場に持ち込むという方針を表明した。

続いて詳細説明を行なった同社のサーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員 本部長の五十嵐光喜氏は、Windows Server、SQL Server、VisualStudioの各製品についてそれぞれ「アップグレードする5つの利点」を紹介し、製品の優位性を明らかにした。また、クライアント環境としてWindows Vistaを利用し、3製品と組み合わせて利用した場合に更にメリットが大きくなることを強調し、企業ユーザーがVista導入することの意義に言及した。

Windows Server、SQL Server、VisualStudioの「アップグレードする5つの利点」

このほか同氏は、3製品のリリースに向けた活動として、「ソフトウェア開発パートナー支援施策の強化」「ロゴプログラムの改良」「β評価ユーザーのためのコミュニティWebサイトの開設」「ITエンジニア向けの情報提供活動への取り組み」「資格認定試験のリリース前実施」などを明らかにしている。

なお、Windows Server 2008 β3日本語版は6月末から提供開始され、これまでに約8万6,000コピーが配布されている。全世界でのβ3の総ダウンロード数は約15万といい、およそ半分が日本国内に配布されたという数字も紹介された。日本国内での関心の高さを物語るものといえるだろう。

3製品のリリースに向けた動きと現状

来年4月15日に3製品の発表イベントが開催される