米Microsoftは16日、「Windows Live ID Web Authentication」(Final 1.0 Release)がリリースされたことを公表した。同社の開発者向けサイト"msdn"内で、Windows Live Platform担当のテクニカル・プロダクト・マネージャを務めるAngus Logan氏のブログのエントリで言及されたもの。
Windows Live IDは、Xbox Live、Live.com、MSDNサブスクライバー・ダウンロードなど、同社のオンライン・サービスで利用されているユーザー認証システム。Windows Live ID Web Authenticationでは、サード・パーティのサービスを含む複数のサービスでのシングル・サインオン機能が実現される。
同日、2種類のSDKが公開されており、外部の開発者がWindows Live IDを利用したオンライン・サービスまたはアプリケーションを構築できるようになった。Windows Live IDを利用すると、
- Windows Live IDを利用する複数サービス間でのユーザーのシームレスな移動など、ユーザー認証に関する豊富な機能
- Webベースのアプリケーションでの真の「いつでも、どこでも(anytime, anywhere)」シナリオ
- コンピュータ非依存の深いレベルのパーソナライズ
- クライアントベース・アプリケーションとWebベース・アプリケーションの間でのスムーズな認証状態の移動
といった機能が実現可能になるという。なお、現時点でのWindows Live IDのアカウント数は3億8,000万ユーザーに達しているという。
公開されたSDKは、Webサイト用の"Windows Live ID Web Authentication 1.0 SDK"と、クライアント・アプリケーション向けの"Windows Live ID Client 1.0 SDK(Alpha)"の2種類。このほか、ドキュメントやブログ、サンプル・コードなどの開発関連情報も多数公開されている。また、Windows Live ID Authentication 1.0 SDKに含まれる"QuickStart sample applications"では、Windows Live IDを利用したWeb認証のサンプル・コードとしてASP.NET、Java、Perl、PHP、Python、Rubyの各言語でのコードが含まれているという。