米Microsoftは8月15日 (現地時間)、ネットワーク経由でWindows Vistaや2007 Microsoft Officeに対するPCのハードウエア互換を確認するツールの新版「Windows Vista Hardware Assessment 2.1」をリリースした。6カ国語でのレポート機能、IPレンジ・スキャニング、SNMPディスカバリーなどが追加された。対応OSはWindows Server 2003 R2 (32-Bit x86)、Windows Vista、Windows XP Service Pack 2で、ダウンロードセンターから無償入手できる。
Windows Vista Hardware Assessmentは、WMI(Windows Management Instrumentation)とSNMP(Simple Network Management Protocol)をサポート。ネットワーク接続された最大25,000台のPCをスキャンし、システムリソースやデバイス情報を取得・整理する。対象となる個々のPCにエージェント・ソフトウエアを導入する必要はない。収集した情報を基に、ハードウエアのWindows Vistaと2007 Microsoft Officeに対する互換性が分析され、不足している点がある場合は、レポートを通じて適切なアップグレード方法が提示される。
バージョン2.1ではレポート機能が、英語のほか、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語(ラテンアメリカ)、ポルトガル語(ブラジル)などの言語に対応。またユーザーからのリクエストが多かったというIPレンジ・スキャニングが追加された。これにより、互換評価の際にActive Directoryの使用に関係なくコンピュータのグループを選択できる。このほかSNMPディスカバリーにより、Windows以外のOSで動作するSNMP対応マシンやネットワーク・デバイスなどが認識され、ネットワーク環境全体を正確に把握できるようになった。
Microsoftによると、2007年2月以来、24万ユーザー以上がWindows Vista Hardware Assessmentをダウンロードしている。