サイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏 |
サイボウズは8日、創業10周年を迎えたことを発表。併せて、新たな事業戦略として「2大ブランド化」と「リレーション・マーケティングの強化」を展開していくことを明らかにした。
2大ブランド化では、導入を検討するユーザーの目線で製品ラインアップを再整理。同社が提供している11の製品を、「サイボウズ Office」を中心とする「サイボウズ かんたんシリーズ」と、「サイボウズ ガルーン」を中心とする「サイボウズ ガルーンシリーズ」の2つに大別している。かんたんシリーズは中小企業向け、ガルーンシリーズは中堅・大企業向けとして位置づけられ、前者はITリテラシーが高くないユーザーでも簡単に使いこなせるもの、後者はSIを前提としたものになるという。
一方のリレーション・マーケティングの強化では、「250万人の顧客に長期間継続して利用してもらうための施策」(サイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏)になる。具体的には、「ユーザーコミュニティの形成」「導入後の電話フォロー」「ユーザー会の開催」「導入ガイダンスの準備」「10周年記念イベントの開催」により、顧客との関係を強化し、さらなる顧客満足度向上を目指す。
また、青野氏は、リレーション・マーケティング強化の一環として、「安心して使い続けてもらうこと」をテーマにサイボウズ Officeの新バージョンを開発していることも明らかにした。同製品は、サイボウズの会計年度の変わり目に当たる1月末までにリリースされる予定だ。
加えて、サイボウズでは創業10周年を記念して、既存のユーザーを対象に、かんたんシリーズの各製品(いずれも10万円前後)合計88本を8,080円で販売するという。期間は8月8日から22日までで、こちらのサイトから申し込み可能。なお、応募多数の場合は抽選となるようだ。