米IBMは6日(現地時間)、サンフランシスコで開催中のLINUXWORLD CONFERENCE AND EXPOにおいて、ブレードサーバをベースにしたデータ仮想化ソリューション「IBM Information Server Blade」を発表した。企業ユーザーは、ビジネス全体に渡る複雑かつ大量のデータから迅速にインテリジェンスを導き出すことが可能になるという。
「IBM Information Server Blade」は、ブレードサーバハードウェアとIBM Information Server data integrationソフトウェアプラットフォームを組み合わせ、さらに財務関連を含む各種サービスを実装した製品。
データ統合、企業合併/買収、データウェアハウスやBIといったさまざまな用途のデータクレンジング/データ統合に対応する。また、ブレードサーバの柔軟性と仮想化技術の活用により、大規模なデータにアクセスし、データ変更を行うグリッドコンピューティングに繋がっていくという。
ブラットフォームとなるのはIBM BladeCenter HS21サーバで、OSにはRed Hat Linuxを採用する。プロセッサはデュアルコアIntel Xeon。低電圧型で、大規模システムでも消費電力の低減や冷却能力の節約が可能だ。グリッド/仮想化環境の管理を支援するため、IBM Systems Director製品が管理ツールとして提供される。また、Tivoli Workload Scheduler LoadLevelerも提供され、ブレードをまたがる負荷管理ができることに加え、グリッドクラスタでのリソース利用の効率化も実現する。
IBM Information Server Bladeは、全世界でIBMおよびパートナーから10月に発売される予定。