独SAPは6日(現地時間)、中堅企業向けERP(基幹業務システム)パッケージ「SAP All-in-One」で利用できるテンプレートとして、60種の「SAP Best Practice」を新たに発表した。事前設定済みのビジネスシナリオを利用することで、導入期間を短縮し、すぐに効果を引き出せるという。
SAP Best Practiceは、SAPがAll-in-Oneで利用できる事前設定済みのビジネスシナリオ。業種や地域別に異なるニーズに応じて開発した自動化ツールで、低コスト・短期間で新機能を導入できる。SOAを取り入れた「SAP ERP」「SAP NetWeaver」をベースとしているため、リスクを抑えながらビジネスの変化に柔軟に応じられるという。また、自社に合わせた細かなカスタマイズも可能だ。
今回、新たに発表したBest Practiceは、業種共通/特化型が23種、地域特化型として37種の合計60種。業種特化型としては、プロセス製造、食品・消費財、プロフェッショナルサービスなどの業種がある。
SAPによると、All-in-One向けBest Practiceを利用する企業は9,600社に達しているという。現在、All-in-Oneソリューションとして世界50以上の国で約650種の認定ソリューションがパートナーより提供されているという。