ルネサス テクノロジは、倍精度FPU搭載のSH-2Aコアを採用した32ビットマイコン「SH72546RFCC」(製品名はR5E72546R)を発表した。最大動作周波数は200MHz、処理性能は最大で400MIPS。自動車のエンジンやトランスミッションの制御などで利用できる。
車載向け32ビットマイコン「SH72546RFCC」の外観 |
動作温度範囲は-40~125℃、電源電圧は3.3Vと5Vの2電源。内蔵メモリとして、3.75Mバイトと容量の大きいフラッシュメモリと256kバイトのRAMを搭載。データを格納するためのEEPROMの代わりとなる128Kバイトのフラッシュメモリや、512KバイトのエミュレーションRAMを備えている。そのほか、タイマユニット(ATU-III)や37チャネルの12ビットA-Dコンバータなどを内蔵。インタフェースとして、CAN、SCI、RSPIなどを搭載している。なお、ATU-IIIは32ビットインプットキャプチャ/アウトプットコンペア、ワンショットパルス出力、PWM出力といった機能を備えており、最大106本のパルス出力が可能である。
パッケージは272ピンのP-BGA(外形寸法は21mm角)。本年(2007年)10月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は9万8,000円。