STMicroelectronicsは、モバイル機器向けのマルチメディアプロセッサ「Nomadik」ファミリから「STn8811」のサンプル出荷を一部顧客向けに開始したと発表した。コンシューマ機器での採用を見込んでいる。
本製品は、同社の既存製品である「STn8810」をベースに開発した。プロセッサコアに最大393MHzで動作する「ARM926EJ」(英ARM製)を採用。256MビットのSDRAMと512MビットのNAND型フラッシュメモリを備えている。マルチメディアデータ処理のために、ハードウェアアクセラレータを搭載。また、USB On-The-GoやMMC(MultiMediaCard)、SDメモリーカード、SDIOなどのインタフェース回路を内蔵している。
パッケージは外形寸法が12×12mmのBGA。量産出荷の開始時期は、本年(2007年)第3四半期を予定している。価格は、1万個購入時の場合で約12.90ドルになる見込み。