OpenLink Softwareは1日(米国時間)、OpenLink AJAX Toolkitの最新版となるOpenLink AJAX Toolkit(以降、OAT)2.6を公開した。OATはJavaScriptを使って開発されたリッチインターネットアプリケーション(RIA)開発用ツールキット。GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2の下で公開されている。Webブラウザに依存しないWebアプリケーション開発が可能で、AJAX Database Connectivityと呼ばれるプラットフォーム非依存のデータアクセスレイヤが用意されているほか、UIウィジェット、コントローラ、イベント管理システムなど各種コンポーネントが用意されている。
2.6ではセマンティックデータWebテクノロジとしてJavaScriptベースのFresnelプロセッサ、同プロセッサからHTMLを生成するためのXSLTテンプレート、INSERTおよびDELETEをサポートしたSPARQL (iSPARQL)を操作するためのInteractive Query Builder、拡張されたN3/Turtleパーサ、OAT RDFブラウザに対する新しいナビゲータUIなどが導入されている。新しいOAT.Notifyウィジェットおよび通知サービスの追加、YowlやGrowlのようなリアルタイムデータソーストラック機能も導入されている。バグの修正はそのほか機能拡張も実施されている。
1つ前のバージョンであるOpenLink AJAX Toolkit 2.5が6月27日(米国時間)に公開されたばかりだが、2.6はそこから大幅な機能追加が実施されたメジャーリリースという位置づけで公開されている。バグの修正や機能追加などからみて2.6はアップグレードに値するリリースだと思われる。2.5を採用している場合はアップグレードを検討されたい。