7月17日(米国時間)、次期Javaエンタープライズプラットフォームを実現するための中核となる規約がそれぞれ「JSR 317 - Java Persistence 2.0」および「JSR 318 - Enterprise JavaBeans 3.1」として提案されJSR Review Ballotのフェーズにはいった。7月30日(米国時間)に締め切られ、双方ともに賛成票14、反対票1、無投票1で最初のフェーズを通過した。
もともと1つの仕様にまとめられるといった議論もあったが、エンタープライズに限らず使えるということから、それぞれ独立した仕様として策定するに至った。そして今回の投票でも「JSR 316: Java Platform, Enterprise Edition 6 (Java EE 6) Specification」および「JSR 315: Java Servlet 3.0 Specification」がそうであったように、ASFは反対票を提出している。Java SEのライセンスやJCP規約の不明瞭な部分が明らかになるまで、同プロセスを経た仕様の策定には反対していく態度を崩していない。Red Hat MiddlewareもIntelも賛成しつつ同じコメントを掲載している。
JPA 2.0、JavaBeans 3.1、Java EE 6、Servlet 3.0、どれもエンタープライズJavaを担う重要な技術になるだろう。早期に問題の解決が望まれるところだ。