中国のインターネット業界大手3社である新浪、網易、騰訊はこのほど、北京で共同記者会見を開き、3社で「2008年北京五輪報道連盟」を結成すると明らかにした。

記者発表会の席上、3社代表が共に「北京五輪報道連盟宣言」を発表した。同宣言によれば、各自の優位性を生かし、新浪、騰訊、網易を核とする強力な北京五輪報道プラットフォームを作る。3社がもつ革新的な技術プラットフォームに依拠し、良質なコンテンツを制作、高効率かつ多角的多面的なオリンピック報道を提供していくという。

報道連盟の結成は、中国のネットメディアがオリンピック報道で行う初めての協業であり、同国ネット業界の歴史からみると、マイルストーンの意義を持つ。同国で「新媒体」と呼ばれるインターネット、とくにブロードバンドに絡む動画像を駆使したニュースとブログが報道に関与することになる。

具体的には報道連盟という形を利用し、3社がニュース、ブログ、ポッドキャスト、コミュニティ、インスタントメッセンジャー、電子メールなどの情報発信プラットフォームを生かし、全方位的報道を展開することになる。

騰訊のCEOである馬化騰氏は「オリンピックに参加、貢献し、サービスを提供することは光栄とするところであり、夢でもある。3社が今回結成した報道連盟は『強強連合』で、全世界の中国人のため、必ずや完璧な北京五輪ネット報道プラットフォームを構築する」とその意気込みを示した。

調査会社NetRatingsによれば、2008年北京五輪の期間中、この3社のサイトを利用する中国人が利用者全体の90%を超えると予測される。ネットを主要な情報獲得手段とするこれら利用者のネットアクセス時間が平均週15時間以上となり、テレビや新聞、雑誌などを利用するトータル時間を上回るものと考えられている。