Red Hatは30日(米国時間)、業務用Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 5.1」の最新ベータ版をリリースした。対応プラットフォームはIntel x86およびx86_64、9月4日がベータテストの期限に設定されている。
バージョン2.6.18のLinuxカーネルを採用した今回のリリースでは、Xenベースの仮想機能が大幅に強化。Itanium2プラットフォームをサポート、Itanium2を搭載したホスト上でItanium2ベースのゲストを完全 / 準仮想化することが可能になったほか、AMD64 / Intel 64bit CPU上で32bitの準仮想化されたゲストOSをサポートした。仮想マシンの動作中に物理サーバ間の移動が可能になる(Live Migration)など、完全仮想化ゲストOSのサポートも強化されている。
ストレージ関連の機能では、EXT3ファイルシステムが完全に16TB対応となった。またテクノロジプレビューとして、GFS2ファイルシステムの安定性向上や、SCSIコマンドをIP経由で転送する技術「iSCSI」を経由したインストールおよびブート機能が同梱された。ほかにも、OSの状態をメモリに保存したまま(Suspend to RAM)とハイバネートに対応するなど、ラップトップマシン向け機能の強化や、公衆無線LAN自動ログインツールに利用される無線通信サブシステム「mac80211」のサポートが追加されている。