Adobe Systemsは30日(米国時間)、Webと連携したアプリケーションの開発環境「Adobe ColdFusion 8」を発表した。製品はEnterprise EditionとStandard Editionの2種類、開発目的にのみ使用可能なDeveloper Editionも用意される。価格はEnterprise Editionが7,499米ドルより、Standard Editionが1,299米ドルより。ColdFusion MX 6/7のユーザには、安価なアップグレードパスも提供される。日本語版は、9月下旬の出荷開始が予定されている。

今回のリリースでは、アプリケーションの問題点を特定してサーバのパフォーマンス調整に役立てる「ColdFusion 8 Server Monitor」を追加。この機能により、処理が遅いリクエストを特定し、制御不能に陥ったプロセスを終了させることが可能になった。FlexやPDF、AIRやLiveCycleなど同社製品と連携したアプリケーションのほか、Ajaxコンポーネントを利用したアプリケーションの開発にも対応する。Microsoft .NETとの連携強化や、JBossなど対応プラットフォームの拡大も図られている。

ColdFusionは、アプリケーションサーバ機能と、ColdFusion Markup Language(CFML)やCFScript、ActionScriptなどスクリプト言語の実行環境から構成される開発環境。当初はC++で記述されていたが後にJavaへ移植され、J2EEに完全対応するアプリケーションサーバとして動作できるようになった。FlashをクライアントとしたWebアプリケーションを実現するFlash Remoting機能など、Adobeが有する技術との親和性の高さも特徴。