Mozilla CorporationのCEO・Mitchel Baker氏は、MozillaからThunderbird関連プロジェクトを分離する計画について、検索大手Googleの関与を否定した。自身のブログ「mitchell's blog」上で明らかにしたもの。
Baker氏が「Email Call to Action」と題された25日付の投稿で、MozillaからメールクライアントのThunderbirdを分離する考えを発表したところ、多数のコメントが寄せられた。コメントにはGoogleの関与を疑うものが多く含まれていたことから、Baker氏は「Thunderbird -- Google question」と題した否定のための投稿を行った。
投稿には、Thunderbirdを分離するという判断にはGoogleおよびGoogleの製品が無関係であること、ThunderbirdおよびGmailの開発計画や収益計画についてGoogleに質問したことはなく、意見を求めたこともないこと。それがどのようなものであれ、GoogleのGmailに関する計画はThunderbirdの決定と無関係である、と記されている。
Mozilla Corporationの収益源は、Firefoxに組み込まれた検索フォームを利用したものであることが明らかにされている。決算書の公開が義務付けられた株式公開企業ではないため内訳は不明だが、Firefoxデフォルトの検索エンジンにGoogleが採用されていることから、Googleからの売り上げが大半を占めると考えられる。Googleの関与を疑うコメントがBaker氏のブログに寄せられたことも、Googleに大きく依存したMozillaの財政事情が前提にある。