Etoileプロジェクトは28日、GNUstepベースのデスクトップ環境「Etoile 0.2」をリリースした。動作にはLinuxなどのUNIX系OS上に構築した最新のGNUstep環境にくわえ、OniGuruma 5.0以降やD-Bus 1.0以降など、機能を依存する外部ライブラリ群が必要。単独で起動可能なLive-CDの提供も予定されているが、現時点では公開されていない。
今回のリリースでは、GNUstep AppKitを利用して開発したテーマエンジン「Camaelon」を改良。Etoile Menu Serverとの連携により、画面上部に水平に配置されるMac OS X風メニューバーを実現した。各種フレームワークの追加 / 改良も行われ、OPMLやRSSがサポートされた。ウインドウマネージャのAzaleaや、アプリケーションラウンチャ兼タスクマネージャのDockなど、デスクトップを構成する主要コンポーネントもリファインされている。
Etoileは、GNUstep派生のデスクトップ環境。OPENSTEPとAPI互換を目指すGNUstepをベースとし、互換性も維持するが、オリジナルのユーザインタフェースを定義するなど、NEXTSTEP / OPENSTEPにとらわれない独自路線をとる。GNUstepより下位のレイヤーには依存しないため、Live-CDのベースに使用されているUbuntu Linux以外にも、FreeBSDやMac OS Xでの動作が確認されている。