フィンランドのNokiaは25日(現地時間)、メディア共有サービス技術を提供するベンチャー企業の米Twangoを買収したことを発表した。買収金額は非公開。これにより、自社マルチメディア携帯電話ライン「Nseries」などで利用できるインターネットサービスの拡充を図る。
Twangoは元Microsoftの社員が立ち上げた非公開企業。写真、動画、音楽などのマルチメディアファイルの管理、共有のためのプラットフォームを提供しており、PCとモバイル端末経由でサービスを利用できる。複数のメディアサポートと包括性を特徴とする。
Twango買収により、Nokiaはいつでも、どこでも、あらゆる端末から、あらゆる方法でアクセスするという自社インターネットビジョンを強化するとしている。音楽、ゲーム、ナビゲーションに、メディア共有を付加することで、マルチメディアサービスを補完する狙い。中でも、"マルチメディアコンピュータ"と称している「Nseries」向けのサービスにおいて大きな役割を果たすと期待している。
買収後もTwangoがtwango.com、mobile.twango.comで提供している顧客へのサービスは継続する。Twangoユーザーのアカウントやアップロードしたファイルなどはこれまで通りで、Nokiaは今後もTwangoサービスのアップグレードを続けるという。