Intelは24日(米国時間)、並列化処理用ライブラリ「Threading Building Block(TBB)」をオープンソース化すると発表した。ライセンスにはGNU GPLv2を適用、ソースコードはTBBの開発用に設けられたWebサイト経由で公開される。

TBBは、並列化処理を目的としたC++のテンプレートライブラリ。TBBを利用することにより、並列プログラミングにおけるスレッドの生成や処理の割り振りなど、マルチコア/マルチスレッドに最適化されたアプリケーションの開発を効率化できる。

今回公開されたTBB 2.0が対応するプラットフォームは、Intel製CPUを搭載したWindowsとMac OS X、Linuxの3種。ソースコードからコンパイルする場合、GCCなどIntel C++以外のコンパイラを使用できるほか、SolarisやPowerPC G5を搭載したMacintoshなどのプラットフォームでも利用できる。

TBBはGPLv2準拠のオープンソースソフトウェアとして公開されるが、GPLの適用を除外(runtime exception)する例外規定により、商用製品として実行形式のアプリケーションに組み込むことも可能。TBBの販売も継続され、購入者は1年間有効なテクニカルサポートと将来のアップグレードを受けることができる。