中国互聯絡網信息中心(CNNIC)はこのほど、「第20次中国互聯絡網発展状況統計報告(第20回中国インターネット発展状況に関する統計報告書)」を公表し、中国におけるインターネット最新事情を明らかにした。

今年6月30日までに、中国のインターネットユーザー (網民)数は1億6,200万人に達し、ネット普及率は12.3%に達していることが分かった。また、今年上半期における同ユーザーの増加数は昨年1年間の増加数に迫り、平均で1分間に約100人の網民が増加していることも明らかになった。

同ユーザーのうち、ブロードバンドユーザー (寛帯網民)が1億2,200万人、携帯ネットユーザー (手機網民)は前年比260%増の4,430万人。中国国内のドメイン総数は918万で、うちCNドメインが激増し、615万に達した。中国国内サイト総数は131万、そのうち.CNのサイト数は81万で年間増加率は137.5%に達した。CNのサイト数は、すでに.COMサイト数を超えている。

インターネット接続 (上網)の場所をみると、37.2%のインターネットユーザーがインターネットカフェ (網※)を使っている。インターネットカフェは、初めて仕事場 (単位)を超え、最大の上網地点となった。

気になるインターネットユーザーの行動パターンについては、76.3%がネットニュースやサーチエンジンを、69.8%がリアルタイム通信を、55.4%が電子メールを使っている。インターネットを娯楽目的で利用する率も高く、「音楽を楽しむ」が68.5%、「ネットゲームを楽しむ」が47.0%だった。

その一方、インターネットの生活手段としての利用率は娯楽としての利用率よりかなり低い。ネットショッピングをするユーザーは25%、ネットで職探しをするユーザーは15%、ネットで旅行の手配などをするユーザーが3.9%などとなっている。だが注目しなければならないのは、ネットバンキングやオンライントレードをするユーザーが急増中という現象だ。いまや、中国国内のオンライントレーディングの利用率は米国に匹敵するとも言われる。

青少年のインターネットユーザー人口は6,000万人に近く、同人口総数の3分の1を超え、36.7%となっている。青少年全体の毎週平均インターネット接続時間は11.6時間、青少年ユーザーの16.6%が毎週20時間を超え、5.9%が40時間を超えている。しかも青少年ユーザーが最も多く利用している機能は娯楽。CNNICは、インターネット接続時間20時間、40時間以上の青少年に対し、特別な注意を払うべきだと呼びかけている。

※は口へんに「巴」