サイボウズは23日、同社とその関連会社のインテグラート・ビジネスシステムが共同開発したSFA(Sales Force Automation: 営業支援システム)製品「サイボウズ ドットセールス(以下、ドットセールス)」を同日より発売することを発表した。

ドットセールスは、営業社員のコンタクト履歴、商談の進捗状況、営業スケジュール、顧客情報などを蓄積/共有することができるSFA製品。主に「活動報告機能」「顧客管理機能」「ガルーン 2 スジュール連携機能」「管理機能」の4つの機能から成り、操作が簡単という特徴を備える。

各機能の概要は次のとおり。

  • 活動報告機能: 営業活動の内容/課題を報告するための機能。上司や同僚がコメントを書き込めるフォロー欄も備える
  • 顧客管理機能: 顧客情報や会社情報、事業所情報などを登録するための機能。活動報告と関連付けて管理することができる
  • ガルーン 2 スケジュール連携機能: ドットセールスに登録/変更/削除したスケジュールを、EIP型グループウェア「サイボウズ ガルーン 2(以下、ガルーン2)」に反映させる機能。営業社員のスケジュールを他の事業部(ガルーン 2ユーザー)に公開する際などに有用
  • 管理機能: ユーザーのアクセス権限や操作権限を細かく設定できるほか、アクセスログをCSVファイルに出力することもできる。活動報告のフォーマットをカスタマイズすることも可能

現在のSFA製品には、欧米型の営業効率化理論に基づいて開発されたものが多い。顧客や商談内容の分析に重きが置かれており、「活動報告に入力しなければならない項目が詳細すぎたり、分析結果が複雑すぎたりして、かえって使いづらい場合もある」(サイボウズ カスタマー本部 マーケティングコミュニケーション部 ブランドディレクター 大槻幸夫氏)という。ドットセールスではそういった使いづらさを排除している。活動報告などは、予め登録しておいたスケジュールに文章で記載するだけで、各種パラメータの入力は不要だ(管理機能でカスタマイズすれば入力欄を設けることも可能)。その後、関係者が閲覧し、必要に応じてコメントを登録するだけで一連の作業が完了する。予定の日時を過ぎても活動報告が入力されていない場合に、アラートを自動的に表示させることもできる。

また、報告結果は、顧客ごとにまとめて表示することもできるため、商談の経緯や顧客との関係を確認することも容易だ。さらに、例えば、顧客の重要度ごとに訪問時間を集計するといったことも可能で、組織や個人の活動を見直すうえでも役立つという。

ドットセールスの活動報告画面

ドットセールスの顧客管理画面

動作環境は以下のとおり。

サーバOS Webサーバ Webブラウザ
・Windows Server 2003 Standard Edithion SP1
・Windows Server 2003 R2 Standard x64 Edithion
・IIS 6.4 ・Microsoft Internet Explorer 6.x
・Mozilla Firefox 1.5

価格は、30ユーザーまでが105万円。それ以上はユーザー数に応じて割り引かれる。ただし、12月27日までのキャンペーン期間中は、ドットセールス単体の購入で50%引き、ガルーン 2とのセット購入もしくは既存のガルーン 2ユーザーは70%引きになる。販売は、サイボウズ公認の「サイボウズ オフィシャル パートナー」を通じて行われる。