VMwareは23日(米国時間)、仮想マシンの処理性能を測定するベンチマークツール「VMmark 1.0」をリリースした。対応プラットフォームは、VMware ESX Server 3にインストールされたWindows Server 2003およびSUSE Linux Enterprise Server 10、パッケージは同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

VMmark 1.0には、メールサーバとJavaアプリケーションサーバ、スタンバイサーバ、Webサーバ、データベースサーバ、そしてファイルサーバという、データセンター用途として典型的な計6種類のテスト環境が含まれる。サーバ側のスペックには、VMware ESX Server 3を実行可能なハードウェアと、テストごとに6GBの実メモリと80GBのHDD空き容量が要求される。メールサーバのテストにはMicrosoft Exchange 2003、データベースサーバのテストにはMySQLなど、それぞれの用途に応じたアプリケーションが必要。

2007年4月に公開されたパブリックベータ版からの変更点としては、クライアント側でミリ秒単位での性能測定が可能になったほか、ベンチマーク測定時のガイドとなる文書の整備、報告用のスクリプトの追加などが挙げられる。VMwareでは、仮想化ソフト用ベンチマークソフトの仕様がSPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)により標準化されるまでは、VMmarkによる性能測定を推奨している。