Java Community Process, JSR 318 Expert Groupは17日(米国時間)、EJB 3.0のマイナーバージョンアップ版である「JSR Enterprise JavaBeans 3.1」のJSRをJCPに提出した。スペックリードはSun MicrosystemsのKenneth Saks氏が務め、30日にかけて行われているECによる承認投票を通過すれば仕様策定作業に着手される。
EJB 3.0からの主な変更点は以下の通り。
- Local Business Interfaceが省略可能
- サーブレットコンテナでEJBを直接利用可能
- Singleton Beansの導入
- 非同期なSession Bean呼び出しをサポート
- ステートフルなSession Bean WebサービスエンドポイントによるステートフルWebサービスのサポート
- ステートフルSession Beanのための並行性オプションの標準化
- アプリケーションレベルのコールバック通知の追加
- EJB Timer Serviceの拡張
- ejb-jarによるEJBコンポーネントの扱いをシンプルに(ejb-jarを使わずにWARに含めることを可能にする)
同日、Java Persistence API(JPA) 1.0の次期バージョンとなる「Java Persisitence 2.0」のJSRも提出され、JSR 317として登録されている。JPA 1.0仕様はEJB 3.0仕様の一部として定義されていたが、次期バージョンからは独立したAPIとして標準化されることになっている。