Java Community Process, JSR 317 Expert Groupは17日(米国時間)、Java Persistence APIの次期バージョンとなる「Java Persistence 2.0」のJSRを提出し、仕様策定のプロセスに入った。Java Persistence APIはJavaオブジェクト永続化のための手段を提供するもので、「JSR 220: Enterprise JavaBeans 3.0」の一部として標準化されていた。次期バージョンでは「Java Persistence 2.0」という名称で独立したJSRとして定義される。
既存バージョンからの主な変更点は以下の通り。
- 組み込みオブジェクトのコレクションサポート
- 組み込みオブジェクトの多段ネストをサポート
- Orderd Listのサポート
- アクセスタイプの組み合わせをサポート
- JPQL(Java Persistence Query Language)の拡張
- Criteriaの導入
- クエリとエンティティマネージャの設定ヒントの標準化
- DDL生成とJava2DBマッピングのための追加メタデータの標準化
- Bean Validation(JSR-303)のサポート
JSR 317のスペックリードはEJB 3.0仕様のスペックリードを務めたLinda DeMichiel氏。今後30日にかけてECによる承認投票が行われ、通過すれば実際の仕様策定作業に着手される。