米Googleは7月19日 (現地時間)、2007年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。ネット企業にとって季節的に成長が鈍る時期であることを考慮すると同社の堅調な成長を示すのに十分な結果だったが、利益の伸びがアナリストの予測を下回った。

第4四半期の売上高は38億7,000万ドルで、前年同期比58%増、前期比6%増だった。このうち、米国以外の地域からの売上高が全体の48%の18億4,000万ドル。前年同期の42%、前期の47%から着実に増加している。

会計原則 (GAAP)ベースの純利益は前年同期比28%増の9億2,500万ドルで、希薄化後1株あたりの利益は2.93ドル。前年同期は7億2,100万ドル (希薄化後1株あたり2.33ドル)、前期は10億ドル(同3.18ドル)だった。営業利益は売上高の29%に相当する11億ドル。前期は12億2,000万ドルで売上高の33%だった。

売上高の内訳は、Googleのサイトからの売上高が全体の64%となる24億9,000万ドル (前年同期比74%増、前期比9%増)。Googleネットワークと呼ばれるAdSenseプログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は、全体の35%の13億5,000万ドル (前年同期比36%増、前期比横ばい)だった。

ペイドクリックは前年同期比47%増、前期比横ばい。TAC (Traffic Acquisition Cost:トラフィック獲得費用) は11億5,000万ドルで、広告収入全体に対する比率は30%。前期は11億3,000万ドルで、広告収入の31%だった。TACの大部分はAdSenseパートナーへの支払いで、10億6,000万ドルとなっている。

2007年3月31日の時点で12,238人だった社員数は、6月30日時点で13,786人に増加した。

Google CEOのEric Schmidt氏は「われわれの業績はコアである検索と広告ビジネスの力強さを再度証明している」とコメント。さらに「すべてのサイズのビジネスにホスティング型のアプリケーションを提供する取り組みの拡大を今後も継続していく」と述べた。同社は7月9日にEメール/ IMセキュリティサービスのPostiniの買収合意を発表している。