Xandrosは19日(米国時間)、グループウェア製品で知られるScalix社を買収したと発表した。ScalixはXandrosの全額出資子会社となるが、営業面での独立性は維持される。

今回の買収により、ScalixはXandrosによる財政支援を獲得。XandrosやRed Hat、SUSEなどLinuxディストリビューション向けに提供してきた製品群は、今後も開発とサポートが続けられる。Xandrosにとっては、企業向けシステムの構成要素として欠かせないグループウェアを、同社Linuxディストリビューション製品群に追加できる利点がある。

買収されたScalixは、英国に開発拠点を持つグループウェア製品が主力の企業。Microsoft Exchangeと高い互換性を持つメール/グループウェアサーバ「Scalix」は、Microsoft OutlookをMAPIモードでサポート、AjaxベースのWebメール機能を備えるほか、POP3/IMAPメールクライアントに対応している。Scalixの基本機能やコンポーネントのいくつかは、MPLのもとオープンソース化されている。

Xandrosは、CorelのLinux部門を引き継ぎ2001年に営業開始。企業をターゲットとしたデスクトップ指向のLinux製品に強みを持つほか、Scalixを収録した「Scalix Xandros Edition」などのサーバ製品を展開している。