ディーツー コミュニケーションズと読売インフォメーションサービスは、モバイル広告と折込広告を連動したテストマーケティングを、大手家電量販店のさくらやと実施した。モバイル広告と折込広告の両方の認知者において、4割強がモバイル広告を閲覧後に再度、折込広告を確認したという。
テストマーケティングでは、神奈川県相模原市、千葉県市川・船橋市に在住するNTTドコモのiモードユーザーを対象に、3月22日(木)に折込広告を、3月23日(金)にモバイル広告(NTTドコモのメッセージサービス「メッセージF」)を配信し、3月26日から4月2日の期間中に携帯サイト上でアンケートを実施した。有効回収サンプルは407件。
調査結果では、モバイル広告を受け取ったユーザーで、「詳細にはっきり覚えていた」(4.7%)、「ある程度覚えていた」(20.4%)、「見たような気がする」(36.1%)を合計すると、全体の61.2%が広告に対し高い認知を示したという。
また、モバイル広告認知者の広告を閲覧するタイミングは、「配信日当日」が83.5%、「配信日翌日」を含めると93.6%に達した。一方の折込広告の閲覧タイミングも、「配布日当日」が74.2%、「配布日翌日」を含めると86.6%と高い閲覧率を示している。同社では、両媒体ともに即時性の強い広告媒体であることが伺えると分析している。
さらに、モバイル広告と折込広告の両方の認知者において、モバイル広告の閲覧後、43.4%が折込広告を再度確認している。このうち、「詳しく見た」が10.5%、「ざっと見た」が32.9%であることから、同社は、モバイル広告が折込広告の再読、もしくは閲覧の契機になり得ると推測している。
双方ともに、広告閲覧後の興味・関心・来店意向は、広告接触度が高まるほどに高い水準を示した。
モバイル広告認知者において、「とても興味・関心を感じた」、「やや興味・関心を感じた」の合計は、モバイル広告のみの認知層では39.9%、両方の認知層では57.9%であった。一方の折込広告認知者の興味・関心は、折込広告のみの認知層では33.3%、両方の認知層では55.3%であった。
それぞれの広告を閲覧した消費者の来店意向も高い水準を示し、「すでに行った」、「まだ行っていないがぜひ行きたい」、「まだ行っていないができれば行きたい」の合計は、モバイル広告のみの認知層で39.8%、両方の認知層で59.2%に上った。また、折込広告認知者の来店意向は、折込広告のみの認知層では47.6%、両方の認知層では57.9%だった。