米Red Hatは12日(米国時間)、JBossのエンタープライズアプリケーションインフラストラクチャの最新版となる「JBoss Enterprise Application Platform 4.2」を公開した。同プラットフォームはJBoss Application Serverのプラガブルなマイクロカーネルをベースに構築されたプラットフォームで、JavaServer Faces、Enterprise JavaBeans 3.0、Java EE 5.0などに対応している。

JBoss Enterprise Application Platform 4.2の主要コンポーネントは次のとおり。

  • JBoss Application Server 4.2
  • JBoss Hibernate 3.2.4
  • JBoss Seam 1.2
  • JBoss Transactions 4.2.3

同プラットフォームにおいて実現されている主な特徴は次のとおり。

  • JBoss HibernateとJBoss Seamが完全に統合されたJBoss Application Serverベース
  • Webサービススタック機能
  • 従来のAPIと新しいJava EE APIの両方をサポート
  • 組み込みApache Tomcat 6を搭載
  • 改善されたキャッシュ機能、クラスタリング機能、トランザクション機能
  • Java EE 5の機能を拡張機能として追加したJ2EE 1.4のフルサポート

JBoss Enterprise Application Platform 4.2はSun、BEA、HPの各種Java仮想マシンで動作するほか、Red Hat Enterprise Linux 5、HP-UX、Solaris、Windowsなどのプラットフォームで動作確認が行われている。検証されたデータベースはOracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgresSQLなど。

JBoss Enterprise Application PlatformのベースとなっているJBoss Application Serverについては、2007年5月に最新版となる4.2.0を公開している。同サーバは、同社が提供するエンタープライズ向けアプリケーションプラットフォームの中心的位置づけ。