独Qimondaは、512MビットのDRAM「Mobile-RAM」のサンプル出荷を開始したと発表した。携帯電話や携帯用GPS機器、デジタルカメラ、MP3プレーヤなどのモバイル機器向けに開発した。

本製品は、SDRAM形式とDDR SDRAM形式の両方に対応している。電源電圧は1.8V。パッケージはMCP(Multi Chip Package)とSiP(System in Package)を用意している。また今回のサンプル出荷においては、ベアチップでの提供も行う。

製造には75nm低消費電力トレンチ技術を採用している。同社によると、一般的な同じ容量のDRAMに比べて、消費電力を最大で80%削減できるという。

同社では、モバイル機器向けのメモリとして、容量が最大512MビットのSDRAM「SDR Mobile-RAM」や最大1GビットのDDR SDRAM「DDR Mobile-RAM」などを扱っている。また今後6ヶ月以内にモバイル向けメモリの新製品を順次発表していく予定だという。

なお、Qimondaは昨年(2006年)6月にドイツの半導体ベンダであるInfineon Technologiesのメモリ部門の分社化によって設立された半導体メモリ製品のベンダである。