セブン&アイ・ホールディングスは11日、世界各国で展開するセブン-イレブンの店舗数が2007年3月末時点で32,208店舗となり、世界最大のファスト・フードチェーン店「マクドナルド」の店舗数を抜き、世界のチェーンストア企業の中で最も店舗数の多い企業となったことを発表した。
同社は「これまでも小売業の店舗数では世界一だったが、全世界のファスト・フード店を含めても世界最大のチェーン店舗数になったことから、今回の発表に至った」としている。
2007年で誕生80周年を迎えたセブン-イレブンは、1927年にアメリカ・テキサス州のオートクリフにて氷小売販売店として創業。同店はコンビニエンスストア(便利なお店)の記念すべき1号店でもあったという。1946年、朝7時から夜11時まで毎日営業するチェーンとして、店名を営業時間にちなんで「セブン-イレブン」と改め、1971年には利便性を追求して多くのセブン-イレブンが24時間営業となったとのことだ。日本では1974年、1号店が東京都江東区豊洲にオープンしている。
2006年度の全世界の売上は440億ドル。市場集中型戦略(マーケット・コンセントレーション戦略)で店舗を拡大し、現在は日本・アメリカ・台湾・タイ・韓国・中国・マレーシア・メキシコ・カナダ・オーストラリア・シンガポール・フィリピン・ノルウェー・トルコ・スウェーデン・デンマーク・プエルトリコに出店。2007年6月末時点で世界のセブン-イレブンの店舗数は、32,711店舗(そのうち、日本のセブン-イレブン店舗数は11,747店舗)となっている。
今後は、ブランド強化を図るとともに、新地域も含めて出店を積極的に行っていく予定だという。セブン-イレブンは世界の17カ国・地域に出店しており、これは他のチェーンストア企業と比較しても多い数字。今後もさらに店舗数を伸ばす可能性はきわめて高いといえるだろう。