米Motorolaは10日(現地時間)、通信事業者向けソフトウェアツールの開発/販売を行う米Leapstoneの買収で合意したと発表した。買収金額等の詳細は明らかにされていない。Leapstoneは2001年設立の未公開企業で、米ニュージャージー州サマセットに本社を置き、米国、英国、カナダに販売/技術開発拠点を持つ。主力製品は「Communications Convergence Engine(CCE)」と呼ばれるツールで、通信事業者はCCEを使うことで、コンテンツの集約/管理ならびに、異なる種類のデバイスへさまざまな形態でコンテンツサービスを展開することが可能になる。
Leapstoneは「CCE serviceBroker」「CCE contentManager」の2種類の製品を持つ。両CCE製品を組み合わせることで、サービス事業者は複数のソースからテキスト、音楽、動画、着信メロディ、Javaアプリケーション、ゲームといった異なる種類のコンテンツを集約し、それぞれを好きな形で組み合わせてパッケージとしてバンドルし、サービスとして提供が可能になる。パッケージ化やサービス展開にあたってはプロビジョニング、価格やキャンペーンの設定、課金、広告挿入といった各種機能も提供される。また既存のレガシー環境のほか、最新のIPベースのIMS、携帯電話ネットワークなど、複数の配信プラットフォームをサポートし、事業者のサービス展開を支援する。同社の主な顧客には、AT&T、Verizonなど、契約回線や携帯電話ネットワークを持つ大手通信キャリアが名を連ねる。
Motorolaでは、自社の通信事業者向けインフラ技術とLeapstoneのソリューションを組み合わせることで、モバイル環境でのシームレスなサービス展開実現を模索している。買収は2007年第3四半期にも完了する見込み。