サン・マイクロシステムズ(以下、サン)は11日、プロセッサの異なる3品種のブレード(サーバモジュール)を混載できるエンタープライズ向けブレード型サーバ「Sun Blade 6000 モジューラ・システム」の販売を開始したと発表した。本年(2007年)8月下旬より国内出荷を開始する予定。
「Sun Blade 6000 モジューラ・システム」の外観 |
対応するプロセッサはIntelのXeon、AMDのOpteron、サンのUltraSPARC T1。また、Solaris、Linux、Windowsの各OSをサポートしており、ブレード型のシステムとしてではなく、ラックマウント型のシステムと同様に使用することができるという。
本製品は、各ブレードを格納する「Sun Blade 6000 シャーシ」と、Intel Xeonプロセッサを搭載したブレード「Sun Blade X6250サーバ・モジュール」、AMD Opteronプロセッサ搭載の「Sun Blade X6220サーバ・モジュール」、UltraSPARC T1プロセッサ搭載の「Sun Blade T6300 サーバ・モジュール」で構成されている。
「Sun Blade 6000 シャーシ」は10枚のブレード、冗長構成の電源装置、冷却機構、I/Oモジュールを格納できる。また、これらのモジュールはシャーシの稼動中にも交換や追加が行える。設置スペースは10RU。シャーシ管理フレームワークは同社の既存製品であるSun Fireサーバと同じものを採用している。価格は823,000円(税別)から。同社の既存製品である10台の1RUサーバ(Sun Fire X4100 M2サーバ)と比較して、電源装置および冷却ファンの数がそれぞれ1/10に削減しているという。
各ブレード製品の主な仕様および価格は、以下の通り。
Sun Blade X6250 サーバ・モジュール
プロセッサ | クアッドコア Intel Xeonプロセッサ5300番台 デュアルコア インテルXeonプロセッサ5100番台 |
モデル (動作周波数) |
【クアッドコア】 L5310(1.6GHz) E5320(1.86GHz) E5345(2.33GHz) X5355(2.66GHz) 【デュアルコア】 5160 (3.0GHz) |
プロセッサ数 | 1または2 |
メモリ | 2~64Gバイト |
内蔵ディスク | 0~584Gバイト |
PCI-Expressバス | 4 |
ネットワーク | ギガビットEthernet(×2) |
価格(税別) | 55万4,000円から |
Sun Blade X6220 サーバ・モジュール
プロセッサ | AMD Opteron 2000シリーズ |
モデル (動作周波数) |
【デュアルコア】 2212(2.0GHz) 2218(2.6GHz) 2220(2.8GHz) 2222(3.0GHz) |
プロセッサ数 | 2 |
メモリ | 4~64Gバイト |
内蔵ディスク | 0~584Gバイト |
PCI-Expressバス | 4 |
ネットワーク | ギガビットEthernet(×2) |
価格(税別) | 599,000円から |
Sun Blade T6300 サーバ・モジュール
プロセッサ | UltraSPARC T1 |
モデル (動作周波数) |
1.0GHz、1.2GHz、1.4GHz |
プロセッサ数 | 1 |
メモリ | 4~32Gバイト |
内蔵ディスク | 0~584Gバイト |
PCI-Expressバス | 4 |
ネットワーク | ギガビットEthernet(×2) |
価格(税別) | 899,000円から |