Canonicalは9日(英国時間)、Python向けのO/Rマッピングツール「Storm」をオープンソース化すると発表した。ライセンスにはLGPLを適用、今後はデベロッパ向けに設置されたWebサイトを拠点として開発が行われる。

Stormは、コラボレーションサイト「Launchpad」で利用されているO/Rマッピングツール(ORM)の実装系。Pythonでの開発において、オブジェクトとリレーショナルデータベース上のレコードを対応づける機能を提供、複数または巨大なデータベースからのデータ取得といったプログラミングが容易になる効果が期待できる。Launchpadで利用されている技術のうち、オープンソース化されるのはStormが初となる。

Launchpadは、Ubuntu Linuxの開発を支援するCanonicalが開設した、オープンソース開発者向けのサイト。当初はソースコードリポジトリ管理や不具合の報告、実装の計画や各種ドキュメントなど、Ubuntu Linuxの開発拠点として使うことを目的としたが、現在ではサウンドエディタ「Jokosher」や、バージョン管理システム「Bazaar」などの開発プロジェクトのホスティングにも活用されている。