ターボリナックスは10日、米Microsoftを中心に開発中のオープンソースプロジェクト「Open XML-ODF Translator」に参加、日本語版と中国版の開発に関し技術協力すると発表した。2008年上期には日本語版、その後中国語版のリリースが予定されている。
ターボリナックスのプロジェクトにおける役割は、ツールの互換性テストを日本語および中国語環境で行うこと。アジア市場向けにOpen XML-ODF Translatorを開発するにあたり、日本語や中国語などのマルチバイト文字セット圏向けのLinuxで実績を持つ同社のノウハウを提供する。
Open XML-ODF Translatorは、2007 Microsoft Officeの標準ファイルフォーマット「Open XML」を、OpenOffice.orgなどに採用されているOpenDocument Format(ODF)に変換するためのプラグイン。2007年1月にバージョン1.0がリリースされたWord用プラグインは、英語 / ドイツ語 / ポーランド語 / オランダ語 / フランス語を含む文書をサポートする。ExcelおよびPowerPoint用プラグインは、2008年初旬のリリースを目指し、現在ベータテストが行われている。
各プラグインは、Microsoft Office XP / 2003 / 2007が対象。動作には.NET Framework 2.0以降のほか、Office XP / 2003ではWord / Excel / PowerPoint 2007ファイル形式用Microsoft Office互換機能パック(Office Compatibility Pack)が必要。