米Microsoftは7月10日(現地時間)、同社の主力サーバ・ソフトウェアの次期バージョン「Windows Server 2008」「Visual Studio 2008」「Microsoft SQL Server 2008」の製品ローンチが2008年2月27日になることを発表した。同日に米カリフォルニア州ロサンゼルスで特別イベントを開催する。

Windows Serverのメジャーバージョンアップは、2003年4月のWindows Server 2003ローンチ以来、約4年ぶりの出来事となる。またVisual Studio 2008とSQL Server 2008は2005年11月にリリースされた現行製品から、1年半ぶりのバージョンアップとなる。旧バージョンから変更点の少ないSQL Serverを除けば、残りの2製品はいくつかの点で重要な機能強化が行われている。特に重要なのがサーバプラットフォームとしては初のWindows Vistaサポートで、Vista向けアプリケーションの開発や展開、Vistaクライアントの管理が可能になる。

Windows Server 2008の特徴としてはセキュリティ機能、可用性やスケーラビリティなどの面で大幅な強化が図られており、特に目玉機能と考えられているのがWindows Server Virtualizationだ。Microsoftの仮想化(バーチャライゼーション)技術としては初のハイパーバイザ型アーキテクチャを採用しており、ダイナミックにシステムリソースを振り分けつつ、1つのシステム上で多数のゲストOSを同時に走らせることができる。また、サーバOSとして64ビット環境での利用を前提とする点も大きな特徴となる。

同社によれば、2月27日のイベントを皮切りに世界規模で数百ものローンチイベントを開催していく計画だという。また今後数カ月内に各種トレーニングや関連リソースを投入し、パートナーやユーザー、開発者向けのサポートを拡充していく。