AMDと富士通の合弁会社であるSpansionは9日(米国時間)、NOR型フラッシュメモリの新ファミリ「NOR型VS」ファミリを発表した。携帯電話の新規加入者が急増している中国やインド、ロシアなどを対象したシンプルな携帯電話端末機での採用を見込んでいる。

同社の従来品に比べて、ダイサイズを最大で30%縮小している。本製品の動作電圧は1.8V。最大104MHzと高速にデータ転送を行うバーストモードをサポートしている。また、高機能な携帯電話端末機などでも使用されている同社のNOR型フラッシュメモリファミリ「MirrorBit」とピン、パッケージおよびソフトウェアと互換性がある。

本ファミリでは、容量が16Mビット、32Mビット、64Mビットの品種を用意している。すでに32Mビット品のサンプル出荷を開始しており、7月中には16Mビット品と64Mビットのサンプル出荷を開始する。量産出荷の開始時期は、本年(2007年)第4四半期を予定している。