通信機器メーカーのスウェーデンEricssonは9日、韓国Samsung Electronicsと特許のクロスライセンス契約を結んだことを発表した。2Gと3Gのモバイル通信技術に関するもので、これにより、2社は係争中だった特許訴訟を取り下げる。
この契約の下、EricssonはSamsungに対し2Gと3Gのモバイル通信技術に関する特許をライセンスする。一方、SamsungはEricssonにロイヤリティを支払うほか、自社特許の一部をライセンスする。この契約は独占的なものではなく、世界ベースで有効となる。
Ericssonによると、この特許クロスライセンスにより、2社は係争中だった特許訴訟を取り下げるという。
EricssonとSamsungは2002年にモバイル技術に関して特許合意を結んでいたが、2005年の契約終了時に契約更新で合意に至らず、その後訴訟に発展していた。
Ericssonは2006年2月にSamsungを相手取り、米国、英国、オランダ、ドイツの4カ国で特許侵害を訴えて訴訟を起こした。その後、同年8月、Ericssonは再度米国でSamsungを提訴していた。2002年の特許合意は、2G技術を中心としたものだった。