米Intelと米VMwareは7月9日(現地時間)、IntelがVMwareに対して2億1,850万ドルの投資を行うことで合意したと発表した。これはIntelの投資部門であるIntel Capitalを通じて行われ、見返りにIntelはVMwareのクラスA株を受け取る。今回の取引完了後、IntelはVMwareの普通株式全体の約2.5%を所有することになる(議決権では1.0%未満)。
今回のIntelとVMwareの取引は、両社の提携強化ならびに、今後のさらなる仮想化(バーチャライゼーション)技術の発展をにらんだ先行投資の2つの意味合いを持つ。現在VMwareは、IntelならびにAMDとの提携で、両プロセッサメーカーがそれぞれの製品上で展開する仮想化技術をベースにした仮想化ソフトウェア製品をリリースしている。Intelでは技術提携に加え、日々の業務や顧客対応などさらに踏み込んだ提携を模索しており、それが今回の発表の一端となっている。またVMwareはストレージベンダーの米EMC傘下で株式の店頭公開(IPO)を進めており、こうした成長企業への先行投資の側面もある。