Nokia Siemens Networksはこのほど、中国移動傘下の中国移動雲南(YNMCC)から総額7,000万ユーロのGSMネットワーク拡充契約を受注したと発表した。
今回の拡充プロジェクトは、雲南省内の11都市をカバーし、1,200万のユーザーに及ぶ大規模なもの。業界関係者は同契約をNokia Siemens NetworksとYNMCCの協力関係を強化するものと見ている。
契約によると、Nokia Siemens Networksは、雲南省内の都市部ならびに農村部でGSMネットワークの拡大を図るとともに、EDGEをサポートするべく、中国国内運営業者のネットワークをアップデートしていく。
Nokia Siemens Networksは、UltraSite BTS Mini Outdoorを含む無線ネットワークとその関連サービス、MSC(Mobile Switching Center) サーバを含むmobile soft switchingソリューション、Media Gateways、HLR(Home Location Register)を提供する。契約内容に絡む設備提供はすでに開始されており、本格的なネットワーク拡充作業は今年の10月から始まる予定だ。
YNMCCとNokia Siemens Networksは、ネットワーク拡充作業以外にモバイルネットワークによる教育システムでの協力関係を強化していく。これは、雲南省の農村部にいる児童らに、先進的通信設備を利用した教育機会を与えるための措置とされる。
Nokia Siemens Networks大中華区責任者の張志強氏は、「中国全域におけるユーザ量の増加がスピードアップしている。モバイル環境下でも、音声やデータ通信帯域を拡大しなければならない。EDGEのアップデートと UltraSite BTS Mini Outdoorを生かすことで、利用者のニーズに応え、さらに農村部をカバーするため、利用者に新たなソリューションを提供していきたい」と語っている。