Sun Microsystemsは3日(米国時間)、Microsoft OfficeでODF文書の読み書きを可能にするプラグイン「Sun ODF Plugin for Microsoft Office 1.0」を無償公開した。対象プラットフォームはWindows 98 / Me / 2000 SP2 / XP、サポートされる製品はMicrosoft Office 2000 / XP / 2003とスタンドアローン版のWord。
公開されたプラグインは、Microsoft Officeに含まれるWordとExcel、およびPowerPointが対象。Wordでは、ファイルダイアログのファイル種別にODF(*.odt)が追加され、他の文書フォーマットと同様にODF文書を読み書きできる。ExcelとPowerPointでは、ツールバーに追加される「Import ODF」と「Export」アイコンからODF文書(*.ods、*.odp)にアクセスする。Wordでは、オプション画面からODFを標準ファイル形式に指定することも可能。
オフィススイートの文書形式を巡っては、SunがスポンサーをつとめるOpenOffice.orgを中心に採用が進むODF(Open Document Format)と、Microsoftが推進するOOXML(Office Open XML)が競合関係にある。Sunが今回公開したプラグインは、ODFとOOXMLの互換性確保が狙いではなく、MS-OfficeユーザにODFの採用を促すもの。