セイコーエプソンは、大型インクジェットプリンター「MAXART」の新しい使い方を提案するイベント「EPSON PRESENTS EXHIBITION "SAMPLING" 2007.07.02-07.13」を、代官山ヒルサイドテラス内スタジオヒルサイド「H棟」で開催している。入場無料で期間は13日まで。今回のイベントでは、エプソンのマイクロピエゾテクノロジーによる高精細なプリント技術を垣間見ることができた。

A-ROOMの右壁にはさまざまな素材にインクジェットプリンターで印刷したものを展示。奥には屏風を配置している

会場では、さまざまな素材にインクジェットプリンターで印刷を行い展示スペースをデザイン。入り口を入ったA-ROOMの左壁には、布など柔らかいモノから鉄やガラスなどの硬いモノまで、さまざまな素材にボルトを印刷したものを展示。同じデータを使って印刷しているのだが、各素材で雰囲気がまるで異なる。空気と液体以外なら、どんなものにでも印刷できるといった感じだ。

このほか、テーブルまでもインクジェットプリンターでデザインした紙や布などで表面を覆っていた。表面の印刷物を変えることで、テーブルや壁などのイメージが変えられるため、店舗の改装にも役立つとのこと。

またA-ROOMでは、京都東山の高台寺 圓徳院の屏風絵をスキャンし、インクジェットで出力したものを屏風風に展示。和紙に印刷することで、まるで本物のような雰囲気を実現。インクジェットプリンターの性能の高さを物語っていた。

B-ROOMは、スペース全体がいままでにないような新しい空間としてデザインされていた

奥の部屋B-ROOMでは、自然科学をテーマにした仮想プレゼン空間を展示。インクジェットプリンターを使って、ソファーをはじめ、テーブル、ディッシュまであらゆるインテリアを演出。プロジェクターと組み合わせた、従来にはないようなイベントスペースを創り上げていた。

今回のイベントのようなプリンターの利用法は、一部のクリエイターでは用いられているが、一般的にはあまり知られていないとのこと。今後もこのような新しいプリンターの使い方を提案していきたいとしていた。

また展示会プロデューサーのエニアックインターナショナル松川恵一氏が以下に挙げるゲストを迎え、17時~19時までトークセッションを開催。その後20時までパーティを行う。

  • 6日: 内原智史デザイン事務所代表の内原智史氏
  • 10日: 堀木エリ子 & アソシエイツ代表取締役の堀木エリ子氏
  • 13日: ウォーターデザインスコープ代表の坂井直樹氏

参加定員は各日50名の予定。申し込み方法の詳細は専用サイトで確認のこと。