ライブドアは3日、RSSリーダー「livedoor Reader」の英語版「Fastladder」の提供を開始した。livedoor Readerと同様の機能に、重要度をブログごとに指定できるレート機能をプラスしたほか、1,000以上のRSSを登録してもストレスのない操作性を実現した。同社は今年4月に持株会社制に移行しているが、当時の会見では、RSSリーダーを軸に世界市場への進出を図り、ポータル、検索エンジンの双方においてトップを狙いたい考えを示していた。

Fastladderは、従来のlivedoor Readerと同じく以下の5つの特徴を踏襲しつつ、大量のフィードを高速に読めることに特化したという。

1. レートを使った分類で大量のRSSを効率的に整理

5つ星による5段階のレートで重要度の評価が可能。重要なフィードには5つ星、そうでないものには1つ星など、レートによる分類でフィードの管理が可能だ。

2. キーボードショートカットによる操作

キーボードショートカットを利用することで、大量の記事を雑誌や新聞をめくるような感覚で閲覧することができる。また、必要な情報を探したり、斜め読みができるなど、ショートカットキーの種類が豊富だ。

具体的には、「s (Next feed)」、「a (Previous feed)」、「j (Next item)」、「k (Previous item)」、「p (Pin)」、「o (Open pinned items)」が用意されている。

3. ピンを使って気になる記事をまとめ読みすることが可能

「元ページをあとでまとめて開く」機能を搭載。重要度の高いフィードにピンで印をつけておくと、効率よく記事の閲覧ができる。

4. 高速な読み込みと表示

Ajaxの採用により、現在表示しているもの以外のRSSフィードを先読みしている。また、アイテム数が多い場合は段階的に表示し、高速な操作感を実現させた。

5. 画面遷移の少ないシンプルなインタフェース

基本的な機能のほとんどが、同一画面上で操作できる。また、画面遷移が少なく、情報のチェックに専念できるようなインタフェースに仕上げた。

今回、livedoor Readerの英語版として提供されたFastladderは、英語圏を中心とした海外のユーザーをターゲットに展開していくという。目標獲得会員数は半年で10万人。サービスはWebのみの対応で、利用時にはlivedoor Readerとは異なる「Fastladder」のID登録が必要となる。

同社によると、Fastladderはツールとしての利便性を追求した。操作性や機能性を強みとし、国民性にも感化されない内容であるため、世界的な需要が見込めるとしており、今後の展開に期待がかかる。