有機ELディスプレイ(OLED)の研究開発を手掛けている米Universal Displayは、OLEDの次世代コンセプトを掲げ、研究開発を進めている。
同社は米政府から資金面でのサポートも受けている。また、米プリンストン大学(Princeton University)および米南カリフォルニア大学(University of Southern California)との共同開発体制を整え、一般的なOLEDよりも約4倍の高効率を実現する白色燐(りん)光材料有機ELディスプレイ(PHOLED)をベースとした新技術の研究などを行っているという。
同社によると、発光性の高いPHOLEDなどを応用することで、照明バルブが不要となる照明システムが実現できる。また、柔軟に折り曲げられるディスプレイ開発も進めており、くるくると巻き物のように丸めることのできるディスプレイを搭載した次世代通信システムの正式発表も予定しているという。
開発中の巻き物のような有機ELディスプレイ |
くるくると丸めてコンパクトに収納できる |