日本ヒューレッド・パッカード(HP)は2日、ミッドレンジクラスのディスクアレイストレージ3製品を今月下旬から出荷すると発表した。今回発表になった製品は、「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array (EVA)」ファミリとなる「EVA8100」「(同)6100」「(同)4100」の3製品。本日より販売を始める。
本製品は、同社の「EVA4000」「(同)6000」「(同)8000」の後継機種に当たる。電源を含む各構成を二重化しているほか、独自の仮想化技術により、運用中のボリューム容量の拡張が可能。アレイコントローラにより、RAIDボリュームの再構築や各ディスクへの負荷分散が自動的に行える。
ホストインタフェースはFibre Channelスイッチファブリック。搭載できるディスクは、「EVA8100」が最大で240台(1台のキャビネットの場合は168台、オプションの拡張キャビネットにより240台まで拡張可能)、「EVA6100」が112台、「EVA4100」が56台である。
新モデルとなる本製品からは、ディスクエンクロージャとアレイコントローラが改良されている。従来、障害を起こしたディスクドライブの切り離し制御は、アレイコントローラが行っていた。本製品では、ディスクエンクロージャに搭載したCTS(Cut Through Switch)と呼ぶスイッチにより、障害を起こしたディスクドライブをハードウェア的に切り離すことができる。このため、障害のシステム全体への影響を抑えることができる。またアレイコントローラについては、搭載するチップを改良し、従来品よりも約20%の高速化を実現しているという。
そのほか、搭載するソフトウェアのバージョンアップが行われたり、6月29日に同社が発表したサーバおよびストレージ用の無償の障害自動通報サービス「HP通報サービス」に対応するなど、機能の追加や強化が行われている。
価格は「EVA8100」が1,312万5千円、「EVA6100」が678万3千円、「EVA4100」が363万3千円。